充填ゴムは粒子状の充填剤が加えられて製造される複合材料であり,免震装置や制震装置に使用される. この材料はミクロ構造に起因して複雑な力学挙動を示すが,そのメカニズムについては統一した見解は得られていない.そこで本研究では,免震・制震装置の設計手法提案を目指して充填ゴムのマルチスケール解析手法を開発する.具体的には,充填ゴムのミクロ構造を構成する材料の力学特性と幾何学的配置がマクロな力学特性に及ぼす影響を明らかにしたあと,機械学習によりマクロ材料構成則の代理モデルを構築する.さらに,ミクロ構造に対する解析手法および最適設計法を提案する.
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