亜酸化窒素 (N2O) は、二酸化炭素の約273倍の地球温暖化係数を有し、オゾン層破壊物質としても知られる環境負荷の高い物質である。本研究では、廃水処理プロセスから発生するN2Oの除去プロセス創成を目的として、down-flow hanging sponge (DHS) リアクターを用いたN2O除去を行う。DHSリアクターによるN2O連続処理実験を行い、N2O除去性能や、安定してプロセスを運用するための条件を評価する。リアクター内に保持される微生物群は遺伝子解析により評価する。これらの手法により、どのような環境条件において微生物群がどのような働きをするか解明し、N2O除去プロセスを創成する。
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