環状構造のメカニカルな連結により構築されるトポロジカル超分子は、可動性の環構造を基軸とした特殊な動的挙動により注目を集めている。我々が以前に報告した環構造が分子集合体で構築されたナノカテナンは、環構造の近傍で次の環構造の核が形成される二次核形成により階層的に形成されるが、高次な自己集合を制御することは未だ困難である。本研究ではナノカテナンの高収率化およびナノロタキサンの作製に向けて、単分子スケールでのこれらの合成手法とのアナロジーにより、高次な分子集合体レベルでの超分子形成挙動の制御に挑戦する。未踏高次領域の分子集合制御により、分子集合体レベルでの新たな機能創出が期待される。
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