研究開始時の研究の概要 |
近年, 太陽系外で惑星系が発見され, 多様な惑星系がどのようにできるかが注目されている. 惑星系の材料物質である固体微粒子は星間塵と呼ばれ, 低温では氷や有機物で構成される. 氷星間塵の表面物性(摩擦や付着など)は惑星系形成過程での衝突・凝集を議論する上で重要であり, 氷星間塵の表面構造がその理解への道標となる. ただ, 天文観測からは氷星間塵の表面構造を推定できず, 模擬物質を用いた室内実験が求められる. 本研究では, 氷(H2O)の表面構造に着目し, 星間分子雲を模した極低温超高真空を再現した環境において, 星間氷模擬物質の表面構造をその場で検証する.
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