植物ではリボソーム停滞により20数塩基の小分子RNAの産生が促進される。小分子RNAとAGOタンパク質の複合体であるRISCは、植物においてはmRNAの切断や翻訳の抑制だけでなく、DNAのメチル化にも関わる。動く遺伝因子であるトランスポゾンはDNAメチル化を介してその転写が強く抑制されているが、RISCを介したDNAメチル化によるトランスポゾン抑制機構については未だ大きな謎が残されている。 本研究ではトランスポゾンから転写されたRNA上でのリボソーム停滞によって産生が促進される24塩基の小分子RNAを取り込んだRISCが、RNA-directed DNA methylation経路によってDNAにメチル化が施される機構の解明を目指す。
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