研究課題
特別研究員奨励費
生体膜の主成分であるリン脂質は、極性頭部と2本の脂肪酸鎖により構成され、その組み合わせは1,000種類以上に及ぶ。リン脂質は分子種ごとに組織や細胞に偏在し、固有の膜環境を形成して機能している。そのため、食事などによるリン脂質脂肪酸組成の変化に対応し、それぞれの膜環境で特徴的な組成を維持する機構が重要となる。申請者は最近、リン脂質脂肪酸鎖の入れ替え反応を担う、脂肪酸鎖を切断する酵素群を見出した。本研究ではこれらの酵素群を解析し、生体膜リン脂質の恒常性維持機構に迫る。