従来のシリコンを材料にした半導体素子での微細化には限界が差し迫っている。そこで、原子レベルに薄い構造を持った二次元材料を折り畳むことで、シリコンベースのトランジスタでは実現し得ない小さな構造を持ったトランジスタ構造を作製することを目的に研究を行っている。 既に実験により、分子を混合した溶液中において発生する液滴が、二次元材料を折り畳み、構造を制御できる可能性を見出した。今後は、二次元材料の変形において、折り畳みの方向や幅を制御するべく、液滴の二次元材料上での運動の方向や液滴が形成されるサイズの制御に向けて検討をしている。
|