Aurora B複合体のセントロメア集合機構とその破綻が導く染色体不安定性

• 研究課題/領域番号: 24KJ0996
• 研究種目: 特別研究員奨励費
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 国内
• 審査区分: 小区分50010:腫瘍生物学関連
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 松井 紗帆 東京医科歯科大学, がん研究所, 特別研究員(DC2)
• 研究期間 (年度): 2024-04-23 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円); 2025年度: 800千円 (直接経費: 800千円); 2024年度: 800千円 (直接経費: 800千円)

研究開始時の研究の概要

細胞分裂において染色体分配を忠実に遂行するメカニズムは、全ての生物が備える基本的機能である。染色体分配の制御にはAurora Bキナーゼがクロマチンタンパク質であるHP1と共にセントロメアに濃縮することが必要である。注目すべきことに、がん細胞ではこのHP1の関与が低下し、それゆえに、Aurora Bの機能が破綻し、染色体不安定性が引き起こされる可能性があることが分かってきた。本課題では、HP1がいかにしてセントロメアに集合するのかを明らかにして、それを踏まえたうえで、がん細胞におけるHP1の集合が破綻する機序について検討し、染色体不安定性の分子病理機構を解明する。