研究課題
特別研究員奨励費
本研究はトルコ語の示差的項標示の頻度と要因を解明することを目的とする。トルコ語では、①-DIKによって形成される補文節で示差的主語標示、②-mAによって形成される補文節で示差的主語標示、③関係節で示差的主語標示、④節の種類を問わず示差的目的語標示がみられる。本研究の目的を達成するためにトルコ語のこの4つのパターンの示差的項標示のデータをコーパスから収集し、そのデータに基づき集計・統計分析を行う。このような調査を通して、トルコ語における4つの示差的項標示の現象において有標/無標の交替の頻度と交替の要因を調べ、4つのパターン間での類似点・相違点を明らかにする。