研究課題
特別研究員奨励費
本研究が着目するのは、ロシアのヴォルガ・ウラル地域を出身とするトルコ系ムスリムのうち、1917年のロシア革命を機に白系ロシア人の一部として、日本や日本の支配下にあった満洲、朝鮮半島へ渡り、タタールという民族名のもとに集った人々とその子孫である。彼らタタール移民の移動の記憶が、今日、日本・トルコ・米国に暮らす第2世代・第3世代の日常の経験の解釈(=インタビュー時における語り等)にいかに作用するのかを解明する。