肺癌の診断では主に内視鏡を用いた検体採取が行われるが,患者負担の大きい手技である.本研究はこの課題に対し,低侵襲に癌細胞を採取できる新しい内視鏡生検手技を提案する.具体的な手技としては,気管支に注入した生理食塩水を回収する際の流れを活用したものであり,肺癌細胞を多く採取する工夫として砲弾型気泡が特徴的なスラグ流を活用する.本提案技術を臨床応用するためには原理解明が重要であり,本研究では肺癌細胞を用いた実験による細胞剥離の動態計測,および砲弾型気泡の流動時に壁面に作用する応力の可視化計測,これら高速度同時計測の実施,さらには数値計算の援用からスラグ流における癌細胞剥離メカニズムを解明する.
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