研究課題
特別研究員奨励費
ウイルスや脂質ナノ粒子を用いたmRNA細胞質送達手法には、細胞ゲノムの変異や細胞非特異的なmRNA送達の課題がある。本研究はウイルスの感染機構とmRNA内包非ウイルス性タンパク質カプセルspNC-4に着目し、ゲノム変異を格段に抑えた標的細胞質特異的mRNA送達手法の開発を目指す。即ち標的細胞のエンドソームに移行し、その酸性環境に応答し脱重合し、膜を破壊しmRNAを細胞質へ送達する分子を獲得する。二段階の実験室進化でspNC-4に低pH環境での脱集合機能とエンドソーム膜破壊機能を付与する。進化spNC-4を用いて標的細胞質特異的にcyt cのmRNAを送達し細胞死を誘導し本研究の概念を実証する。