9族金属と10族金属は、それぞれ高い触媒活性を示し、ナノ粒子レベルにおいては、合金化することで触媒性能が向上することが提案されている。一方、分子レベルにおいて、RhとPdの合金構造を精密に制御する方法は開発されておらず、RhPd合金ナノクラスターの金属組成や原子配列が、触媒活性にどのような影響を与えるのかもまだわかっていない。本研究では、不飽和炭化水素配位子を有する2核~4核異種混合金属サンドイッチ錯体を開発合成し、これを還元的に集合させてナノクラスター化する手法を開発することにより、原子レベルで構造制御された合金型有機遷移金属ナノクラスターを創成することを目的とする。
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