高表面エネルギーを持つ結晶面は不安定であるため、金や銀ナノ粒子に代表される金属ナノ構造体の材料分野への応用は球やロッドなどの単純形態に限定的である。申請者は、異種金属析出による特定の結晶面安定化により近赤外領域に高光熱変換効率を有する特異的な形態をもつ金属ナノ構造体を作製可能であると考えた。具体的には金属元素や露出した結晶面を変更したナノ粒子を核に低電位析出を生じさせることで結晶面と形態の関係を明らかにし、低電位析出と異なる原理の形態制御法を複合することで高光熱変換効率を持つナノ粒子への形態制御法の実現を目指す。
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