本研究では、先行研究にて求められた「指標展開法」と呼ばれる、積分を解析的に求める手法を例外型リー群に拡張する。 この指標展開法はゲージ理論にて計算されるある物理量、指数を計算するためによく用いられ、先行研究では7種類ある単純リー群のうち古典リー群と呼ばれる4種類について開発された。しかし残りの、例外型リー群と呼ばれる5つの群、G2、F4、E6、E7、E8についてはまだその手法が確立されていない。 本研究では一年目にG2とF4での手法を確立し、二年目にE6とE7での手法を確立する。そして三年目にそれぞれの知見を活かし最も大きいE8での手法の確立を目指す。
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