近年、放射性同位体(RI)を用いた核医学治療の応用への期待から、国内ではアスタチン-211が注目され、その需要が高まっている。小型直線加速器を用いた製造において、粒子ビームの供給源であるイオン源の性能はその製造量に直結する。そのため大量製造には大強度のHe二価イオン源が不可欠である。 本研究は、専用の大強度He二価ECR(電子サイクロトロン共鳴)イオン源の研究開発を目的とする。その過程では、シミュレーション、専用機器の設計・制作、イオン源の実機制作とパラメータの調査・最適化を実施し、ビームの大強度化の実現を目指す。
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