本研究では特殊な表面状態や光学応答などで注目を集めるトポロジカル半金属相について、物質が外界とやり取りをする非平衡開放状態に議論を拡張し、巨大な光学応答や全く新しい物質の状態を発見することを目指す。 開放系では電子の振る舞いが従来と異なり、さらに巨大な光電流を生成できる可能がある。この点について、系の対称性に基づいて、あらゆる系を包括的に調べることで、どのような物質を用いれば効率的に光発電ができるようになるか明らかにする。また、外界とのやり取りが時間について周期的な場合には、系の動力学的な性質にもトポロジカル半金属相の特徴が反映される可能性があるため、そのような系で新奇な相の発見を目指す。
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