研究課題
特別研究員奨励費
科学や哲学において人間の意思の自由を否定する決定論に親和的な立場が有力になるなか、刑罰を科す前提となる刑事責任について、刑法学は自由意思を基調とする立場にとどまっている。本研究は、責任を過去の行為の回顧的非難と解する刑法学に対し、英米分析哲学の知見を参照・検討することで、決定論と回顧的非難の両立可能論に基づく刑事責任論の構想を示し、それが量刑事情の観点からも実践的な魅力を備えうると提示することを目指す。