研究課題
特別研究員奨励費
日本周辺には、日本海の北緯40度付近に分布する極前線や西部北太平洋の亜寒帯系と亜熱帯系の水塊が隣接する亜寒帯フロントといった世界有数の水温フロントが存在する。これらの海域では時空間規模の小さいサブメソスケール現象(空間スケールが10km未満、時間スケールが数時間から数日)が観測で捉えられている。本研究では、サブメソスケール現象が水塊混合のホットスポットになり得るという作業仮説のもと、海洋観測に基づきその構造を捉え、水塊混合との関連を明らかにする。また、数値モデルを用いてサブメソスケール現象の発達から消滅までを再現し、水塊混合につながる物理過程を明らかにする。