造船業は、膨大な部材と多くの設備・作業者が煩雑に関連し合うため、高効率かつ合理的な生産計画の作成が困難な現状である。本研究は、設計変更や作業遅れを代表とする造船業における不確実性を考慮し、状況変化に応じて生産計画を自動的に更新できる仕組みを構築する。主に造船所で取得できる情報をもとにモデリングとシミュレーションを活用したデジタル造船工程管理の実現を目指す。具体的には、観測した進捗実績データを用いて近い将来の生産計画を随時的に更新する手法の提案、船体設計の変更に伴い複数の生産部署の生産計画が互いに連携/統合し自動更新するシステムの構築を行う。
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