本研究では、レプトンフレーバー構造を理解するための、ミューオンコライダーを用いたアプローチ、およびその感度を探る。高い衝突エネルギー (E) を活かした新粒子探索や、新粒子発見に至らなかった場合でも知ることのできる情報について議論する。例えば次元 6 を持つ演算子で媒介される過程の散乱弾面積は E の 2 乗に比例するため、大きな E を持つミューオンコライダーの特性が活かされる。また結合がレプトンの質量行列に比例する場合、第 1 世代のレプトンである電子・陽電子のみを用いたコライダーと比べて、第 2 世代であるミューオンを用いる方がレプトンフレーバーの物理を探るのに有利である。
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