視覚機能の最初のステップは、光受容タンパク質 (視物質) によって担われており、大きく暗所視と明所視の2つの機能に分類できる。これらのタンパク質の機能発現には、タンパク質内部で起こるプロトン (H+) 移動反応が重要であることが、主に暗所視を担う視物質の研究によって明らかにされてきた。一方、明所視を担い、色認識に関わる視物質の機能発現がどのように達成されるかは不明な点が多い。そこで、本研究では、特に短波長の光を感受する視物質に焦点を当て、H+移動反応によって制御される視物質の光反応機構の解明を目指す。
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