研究課題
特別研究員奨励費
乾湿風化とは乾燥と湿潤の繰り返しにより、石造文化財の表面が剥離や粉状化して崩壊する現象である。しかし、乾湿に伴う石材の表面剥離や粉状化をもたらす応力について、その発生領域や大きさなどの定量的評価はこれまで検討されたことがなく、乾湿風化による石材の破壊プロセスはこれまで十分に検討されてこなかった。本研究では、X線CTとデジタル画像相関法を用いて、乾湿繰り返しによる石造文化財の劣化メカニズムや変形分布、変形量などを解明し、それを抑制する対策を提案することを目的とする。