福島第一原子力発電所の事故以来、耐放射線性デバイスの開発に期待が寄せられている。耐放射線性に優れた微小真空管を用いて集積回路を実現することができれば、通信機等の高い機能を持ったデバイスに耐放射線性を与えることができる。そこで、本研究では、微小真空管を用いた小規模集積回路の開発を試みる。集積化に取り組むのに先立ち、電子回路素子としての微小真空管の特性と陰極材料や構造の関係について検討する。特性の向上が期待できる陰極材料や構造を見出したのち、集積化が可能なものを選び、小規模集積回路の試作、動作実証を試みる。
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