研究課題
特別研究員奨励費
マクロな世界においては、等温の環境下において、平衡状態間には最大の仕事が存在するということ(トムソンの原理)が知られている。本研究課題では、量子力学で記述されるミクロな世界において、このトムソンの原理を発展させることで得られる「非平衡状態から平衡状態までの遷移過程に最大(無次元)仕事が存在する」ということから議論を始めることで、非平衡状態における熱力学を構築することを目指す。理論の検証は、量子力学に基づくコンピュータシミュレーションによって行われる。