本研究は、日本人英語教師がクリティカルシンキングをどのように理解し、それを授業で扱うことをどう考えているかを知った上で、実際の授業実践や教員研修への応用を行うことを目的としている。質問紙調査とインタビュー調査に加え、教師と研究者の協業による指導・評価方法の開発実践、さらには教員研修への応用を通じて、現行の高校英語カリキュラムの下で実現可能な指導への示唆を得る。本研究の成果は、教師がより意識的にクリティカルシンキングを伴った言語使用を指導できるようになることにより、日本人学生が21世紀型スキルとして重視されるクリティカルシンキングを身につけ、国際的に活躍するための一助となることが期待される。
|