研究課題
特別研究員奨励費
民族紛争が頻発するインド北東部を事例に、エスニシティを基盤とする、地域独自の市民社会が武力紛争抑止に果たす役割を明らかにすることを目的とする。概ね和平状態を維持しているミゾラム州と紛争が絶えないナガランド州の地域間比較を行い、両州の市民社会組織におけるサブ・エスニック集団、キリスト教派、政党などの異なる立場性を架橋するネットワークの現代的様態を比較検証する。そして、市民社会の歴史的形成過程を検討し、強制移住期の社会関係の再編と復興に果たした役割を比較する。