自閉スペクトラム症(ASD)を持つ人はコミュニケーションの苦手さを持つ一方、その苦手さを補う社会的戦略を使うことが知られています。これまでの研究では、社会的戦略を使うことは社会での生きやすさを与えることでASD者を幸せにすることも、反対に疲れさせてしまうこともあるとされてきましたが、生きやすさと疲れてしまうことが別々にしか検討されていませんでした。そこで、この研究では上の2つを同時に検討することで、ASD者がどのように戦略を用いることが幸せに繋がるかを、社会的戦略を使う大変さに見合った生きやすさが感じられるかという点から検討します。
|