研究課題
特別研究員奨励費
本研究は1960年代の沖縄農業の重要な経済的ムーブメントである「さとうきびブーム」を、米国の東アジア開発戦略、開拓移住政策、山地開発構想が交錯した出来事として捉え直し、農業・農村開発の沖縄戦後史を構築する。①米国の東アジア地域への技術援助と技術者の交流、②住民の強制移住を伴う在沖米軍基地建設と開拓移住政策、③これとともに行われた山地開発事業について、行政文書、新聞、市町村議会資料、糖業業界資料などの文書資料と、聞き取り調査を用いて、米国による統治と地域開発政策に着目して検討する。