5d遷移金属酸化物は、強いスピン軌道相互作用に由来したトポロジカル相といった特異な物性の発現舞台として注目を集めている。しかし、多くの実験的な例がイリジウム酸化物に限られていることが要因となって構造-機能相関の全貌は未解明である。本研究では、5d遷移金属酸化物の構造-機能相関の全貌を解明するために、高圧合成法を活用してイリジウムの隣接元素である金および白金も対象に加えた三元系複合酸化物の網羅的開拓を行う。特に機械学習とDFT計算を活用した広域的な安定構造探索によって未踏の多型構造を有する新物質や白金系で初めての磁性酸化物の開拓を行う。
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