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CRISPRノックインスクリーニングによる凝集化しやすい細胞質液滴組成の同定

研究課題

研究課題/領域番号 24KJ1692
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金
応募区分国内
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

花井 悠真  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2024-04-23 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2025年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2024年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードゲノム編集 / ノックイン / 非相同末端結合 / イントロン / イントロン読み枠 / CRISPRノックインスクリーニング / ハイコンテントスクリーニング / ストレス顆粒
研究開始時の研究の概要

細胞内生体高分子は液-液相分離を介して、特定の環境下で膜を持たない多様な液滴を形成する。相分離制御が破綻すると、細胞毒性を呈す凝集化へと導き、神経変性疾患発症の一因となるため、凝集化までの遷移過程を明らかにすることは重要である。特に近年では、液滴組成の不均一性が凝集化の一因として重要視されているにも拘わらず、液滴組成の変化を網羅的に解析することは、労働集約的な工程が多く難しい。そこで本研究では、CRISPRノックインスクリーニング手法により、液滴組成の不均一性や時空間情報を簡便に体系化することで、凝集化しやすい細胞質液滴組成を同定することを目指す。

研究実績の概要

本年度は、CRISPRノックインスクリーニング系を用いて凝集化しやすい細胞質液滴組成を同定する系の確立のために、HEK293T細胞において細胞質液滴を形成することがタンパク質相互作用解析により同定されている候補遺伝子を対象としたノックイン細胞ライブラリ作製を行った。その結果、116ノックイン細胞 (計87遺伝子)と当初の予定よりも多くのノックイン細胞を作製することができ、ノックイン細胞が発現する各融合タンパク質の細胞内局在やタンパク質発現を観察することができた。加えて、イントロン非相同末端結合 (NHEJ)ノックイン法で得られた実験データ (425イントロン領域に対するフローサイトメトリーデータ、116ノックイン細胞の融合タンパク質の細胞内局在、69ノックイン細胞のタンパク質発現)を容易に調べることができるデータベースを公開することができた。ノックイン細胞を量産化する上で必要なゲノムワイドの情報リソースに関しては、ヒトやマウスにおける (イントロン読み枠、イントロンgRNA配列、AlphaFoldを用いたイントロン周辺のタンパク質立体構造情報)の整備を行い、ノックイン実験に有用なデータベース The Knock-In Atlas (https://yumahanaiatokamuralab.shinyapps.io/KnockInAtlas/)を公開することができた。上記のデータベースを用いることで、実験設計に必要な時間コストを最小限にすることができている。以上より、ノックイン細胞を大規模に作製するために必要な情報リソースを整備することができた。加えて、これらの一連の成果をプレプリントとしてまとめることができた (https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2025.02.19.638564v1)。

現在までの達成度
現在までの達成度

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本年度は、CRISPRノックインスクリーンング系確立のためのノックイン細胞ライブラリを、当初の計画していた以上に整備することができた。加えて、ライブラリ樹立過程で得られた中規模程度の実験データやノックイン細胞を量産化する上で必要なゲノムワイドの情報リソースをまとめたデータベース The Knock-In Atlasを公開することができた。

今後の研究の推進方策

来年度は、当初の予定通り、作製したノックイン細胞ライブラリに対して種々のストレス誘導系を用いたCRISPRノックインスクリーニング手法により、液滴組成の不均一性や時空間情報を解析するとともに、凝集化しやすい細胞質液滴組成を見出すことを目指す。凝集化等の物理学的特性の解析に加え、既知の細胞質液滴マーカーと共局在しない非典的細胞質液滴にも着目し、そのライブセルイメージングや液滴移動性を追跡することで液滴特性を解析する。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2025 2024 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The Knock-In Atlas: A web resource for targeted protein trap by CRISPR/Cas9 in human and mouse cell lines2025

    • 著者名/発表者名
      Hanai Yuma、Hilario Patrick Louis Lagman、Shiraishi Yuriko、Kano Norisuke、Kojima Minami、Murai Kokoro、Kawai Taro、Okamura Katsutomo
    • 雑誌名

      bioRxiv

      巻: -

    • DOI

      10.1101/2025.02.19.638564

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] スプライシング因子HNRNPA1を介したmiRNA生合成機構の解析2024

    • 著者名/発表者名
      由利 優空、花井 悠真、岡村 勝友
    • 学会等名
      第47回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] Morphological stress granule profiling using fluorescent-reporter cell library imaging under oxidative and osmotic stress2024

    • 著者名/発表者名
      Patrick Louis Lagman Hilario, Yuma Hanai, Katsutomo Okamura
    • 学会等名
      第47回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [備考] The Knock-In Atlas

    • URL

      https://yumahanaiatokamuralab.shinyapps.io/KnockInAtlas/

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2024-04-24   更新日: 2025-12-26  

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