本研究は,日常生活に必要な1,000電極を搭載し,生体内においても安定した定電流刺激を可能とする,小型かつ低消費電力な独自設計人工視覚用CMOSチップを用いた人工視覚デバイスの開発を行う.本研究の完成により,制御可能な電極数は従来の約20倍を達成することに加え,高負荷な生体内においても安定した定電流刺激を実現する.さらに,チップ内金属配線を活用することでデバイス体積の飛躍的な小型化を達成し,小さな領域に高い密度で配置可能な刺激デバイスを実現する.日常的に求められる電極数を実際に達成することで,システムとしての課題を抽出し,実用化までのマイルストーンの明確化を行う.
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