本研究では、日英の科学教育史比較を通して、新しい探究の教授・学習理論を導出し、理論に基づく新しいカリキュラム開発を目的とする。まず、1960年代以降のイギリス及び日本の探究観を教授学的側面に焦点化し分析する。次に、イギリスを中心とする諸外国の教授・学習理論に関する文献分析、現地での資料収集及び研鑽、初等中等学校での授業観察、教師や子どもへのインタビューを実施する。実証的研究では、申請者自身が非常勤として勤務する小学校でのカリキュラム開発及び実践を試行する。実践後、カリキュラムモデルを評価し、改善する。以上の理論的・実証的研究を踏まえて、わが国における「探究」の価値や意義を導出する。
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