申請者は先行研究で、両親媒性分子の単分子膜の表面圧と相状態が自己駆動体の運動の速さを制御することを解明した。しかし、両親媒性分子の単分子膜による運動方向の制御は、明確な要因が解明されていない。申請者は、この運動方向制御に関する基礎的な研究を完成させ、先行研究の結果と組み合わせて、速さと方向を時空間発展させる実験系の構築を目指し、本研究の着想に至る。具体的には駆動体分子と両親媒性分子が分子間相互作用し特徴的な界面レオロジーを発現する分子設計を行う。駆動体周辺に両親媒性分子の単分子膜を展開し、駆動体が時空間発展する運動様相を発現する実験系を構築する。
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