研究課題
特別研究員奨励費
インドネシアの熱帯泥炭地は,1980年代以降の急速な劣化,および2000年代以降の泥炭火災の深刻化による荒廃を受け,国内外から保全の重要性が叫ばれるようになった。本研究では,「劣化・荒廃により,住民は持続的に管理したい資源としてみなしていないが,気候変動対策の中でグローバルな価値が高まっている資源を対象に,国際社会が村落レベルに働きかけ実施する協働管理の形態」を「再資源化ガバナンス」と定義する。そして,インドネシアの泥炭地を対象とした再資源化ガバナンスの実施を担う運用主体の資金調達環境が村落レベルの自然資源管理に与えた影響を分析し,同ガバナンスの持続性における課題を実証的に検討する。