研究課題
特別研究員奨励費
多くの抗がん剤で発症する難治性精神障害は、がん患者のQOLを低下させるものの、カウンセリングや抗不安薬等による治療効果は限定的である。本研究では、抗がん剤誘発精神障害に対する新規治療戦略を構築するために、抗がん剤の低い脳実質移行性およびPGC-1α発現抑制を伴う骨格筋毒性に着目し、本病態における骨格筋-中枢連関を基盤とした病態発症機構を解明する。さらに、骨格筋PGC-1αを誘導可能な生理活性ガス一酸化炭素を応用した機能性細胞療法の抗がん剤誘発精神障害に対する有用性を評価する。