サンゴでは、海水温上昇などの影響を強く受け資源量の減少が危惧されている中、遺伝子浸透が重要な生存戦略となっている可能性が示唆されている。 しかし、約540種を誇る全サンゴ種は属レベルでも酷似した形態を有する場合も多く、多様で複雑なサンゴの種分化を議論する為には、形態や遺伝子解析のみでなく、繁殖生態も加味した包括的な分類体系の確立が急務である。本研究ではミドリイシ属の中でも特に形態が酷似しており、遺伝子浸透が起きていると示唆されているツツユビミドリイシグループを用いて、形態学的種概念・生物学的種概念・系統学的種概念を適用した信憑性の高い種同定を基にミドリイシ属の分類手法を確立する。
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