研究課題
特別研究員奨励費
本研究は、現代台湾において「社区営造」 と呼ばれる住民主体のまちづくり運動に着目し、歴史認識の変容がコミュニティにもたらす影響を、長期の現 地調査から明らかにするものである。社区営造とは、民主化の流れを受け 1990 年代以降隆盛した、住民の主 体性を強調した官民協働の文化事業一般を指す。本研究は、清朝時代に始まり日本統治時代に大規模開発の対象となった台中市・新社区における社区営造 を分析対象とし、実践を通した歴史認識の変容からコミュニティの動態を描き出す。