腎糸球体ポドサイトのGTP代謝に着目した新規蛋白尿治療法の開発

• 研究課題/領域番号: 24KJ1976
• 研究種目: 特別研究員奨励費
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 国内
• 審査区分: 小区分44010:細胞生物学関連
• 研究機関: 芝浦工業大学
• 研究代表者: 飯尾(小川) 亜樹 芝浦工業大学, システム理工学部, 特別研究員(PD)
• 研究期間 (年度): 2024-04-23 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)

研究開始時の研究の概要

蛋白尿は慢性腎臓病の増悪因子かつ心筋梗塞等の心血管疾患のリスク因子である。タンパク質の尿中漏出を防ぐのが腎臓に存在するポドサイトある。重要な細胞にもかかわらず、ポドサイトは最終分化細胞であり分裂が出来ない。つまり、ポドサイトの喪失は不可逆的であり、腎臓が再生不可能な臓器である一因はポドサイトにあると言える。糸球体から尿中への脱落がポドサイト喪失の原因と考えられているが、そのメカニズムは明らかになっていない。本研究はこのポドサイト脱落メカニズムをエネルギー代謝と細胞骨格制御の観点から明らかにし、ポドサイトを糸球体上に留まらせて喪失を防ぐ治療法開発を目指す。