研究課題
特別研究員奨励費
本研究では、水素結合性有機フレームワーク(HOF)の形成が、Au(111)のラシュバ効果へ及ぼす影響を解明することを目的とする。希ガスや重原子を吸着した系で積極的に研究されてきたものの、有機分子吸着系における研究は未だ少ない。HOFとは、水素結合を介して長距離的な秩序構造を形成する有機分子吸着系の一種である。HOFを利用すれば、有機分子の種類の膨大さに加え、水素結合形態に依存して多様な吸着構造を形成することから、ラシュバ効果に変化を及ぼす機構について新たな知見をもたらす可能性がある。