本研究では,気候変動到来時代における建物の洪水被害軽減のために,土木・建築分野の視点から,洪水氾濫時の個々の建物被害評価手法及び耐水建築技術を開発することを目的とする.ここでは,質量・運動量・エネルギーの観点から格子スケール以下の建物影響を考慮した,建物一棟一棟の流体力評価が可能な三次元氾濫解析モデルを開発する.加えて,建物種類別(木造,S造,RC造)における被害形態毎の建物被害関数を構築する.これらを組み合わせて,ソフト・ハード対策としての洪水氾濫時の建物被害リスク評価や有効な耐水建築技術を確立する.
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