研究課題
特別研究員奨励費
本研究では具体的に、以下3点に着目する。まず研究内容(a)では「社会における議会及び選挙認識」として、ゴム州選挙不正疑惑(1926)を事例に取り上げ、そこでの法的ナラティヴを分析する。次に研究内容(b)「近代司法制度を介した紛争処理」では、ファールス州知事職権濫用事件(1924-1928)を事例に取り上げ、人々が国家の責任を追及するときに刑事裁判という新たな形式がいかなる意味を持ったかを検討する。最後に研究内容(c)「議会請願制度の変容」では、議会請願制度を取り上げ、人々が国家に抗議するときに主要な窓口であった同制度が上記の近代的司法制度定着に伴い、どのように役割を変えたかを考察する。