研究課題
特別研究員奨励費
近年の自動車産業ではエネルギー効率が重視されており,車体軽量化が進められている.金属に変わる車体材料として炭素繊維強化樹脂(CFRP)が注目されてきたが,2000年頃に掲げられた車体重量60%軽減という目標は未達成である.これは,CFRPの複雑な材料特性を考慮した最適設計に必要な,力学理論に基づく数値計算手法が確立されていないことが原因である.そこで本研究では,適切な力学理論に加えてデータ科学技術を取り入れることで新たなCFRPの数値計算手法を構築して製品の力学特性評価や挙動予測を実現し,それを用いたCFRPの最適設計を提案する.