ツワブキには種内分類群として、海から吹く強風を受ける大型化したオオツワブキと、河川沿いで増水時の水流を受ける小型化し細くなったリュウキュウツワブキが存在している。この様な、風や水流といった異なる力学的ストレスに対して、顕著に異なる葉身の形態だけで両種の生育環境下での適応様式を明らかにすることは難しい。しかし、本申請研究では形態学的な特徴に乏しい葉柄に対して力学試験を用いることで、葉柄の力学的適応様式を明らかにし、これまでの葉身に関する形態学的知見を加えることで、葉身を維持する為の葉柄の適応様式とともにツワブキ類の種分化を議論する。
|