研究課題
特別研究員奨励費
本研究の目的は、南部フィリピンにおいて、宗教や民族帰属の異なる集団がどのように新たな自治地域を形成していくのかを、混住社会の「接触領域」の実践から明らかにすることである。イスラーム統治、移行期正義、土地問題の3つの課題に着目し、混住社会の人びとが複雑な感情を抱えながら隣人と関係を構築しようとする実践が、2025年に予定されるバンサモロ自治政府議会選挙期間の政治家の公約や選挙後の制度形成にどのような影響を与えていくのかを調査する。