研究課題
特別研究員奨励費
これまでのハイエク研究においては、ハイエクの方法論や哲学上の「転換」を背景として、彼の理論経済学、心理学、個人主義、文化的進化論が整合的でないと論じられてきた。しかし、ハイエク思想には人間の「理性の限界」という視座が常に一貫して底流していた。そこで、本研究では、徹底した経験主義に基づく先験的理性主義批判という観点から、ハイエクの思想体系を一貫性を持つものとして再構築することを試みる。