宇宙観測から存在が予想される超対称性-暗黒物質を、世界最高エネルギー13.6 TeVで運転するLHC加速器の陽子陽子衝突事象の中から発見する。暗黒物質生成時に見える1 ns以下で崩壊する荷電粒子をATLAS検出器で捉えるための、通常の1/10以下である10 cm以下の短い荷電粒子再構成を導入する。信号事象以外の短い飛跡は、荷電粒子が半導体検出器を通過する際のエネルギー情報を用いて削減し、質量1 TeVまでの信号を発見できる感度を目指す。暗黒物質を発見できれば、素粒子理論の体系や・高エネルギー実験の将来計画を変える。新しい解析技術は、加速器実験における新粒子探索の新たな方向性を開拓する。
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