禁煙の促進は国民の健康の保持・増進のために重要である。一方でタバコに含まれるニコチンには強い依存性があり、禁煙の達成は容易ではない。我々はこれまでに果物や乳製品等を摂取すると喫煙欲求が低下することを見出した。この知見は、特定の飲食品が喫煙欲求の増減と関連があることを意味し、禁煙を希望する者がこれらの食品を摂取することにより禁煙達成の一助となると考える。他方、なぜ特定の飲食物が喫煙欲求を低下させるのかその理由は明らかとなっていない。本研究では、喫煙欲求を制御する飲食物の探索と、喫煙が特定の飲食物の摂取量を低下させるといった食行動・食嗜好に与える要因の解明を目的とする。
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