研究課題
特別研究員奨励費
ドコサヘキサエン酸(DHA)は海洋の食物網でどのように蓄積されているのか明らかになっておらず、高濃度のDHAを持つ原生生物ラビリンチュラ類は魚類へのDHA供給源の候補と考えられている。その中でラビリンチュラ属は珪藻を捕食することが報告されていることから「ラビリンチュラ属が珪藻を捕食し、珪藻がもつEPAをもとにDHAを合成し、高次捕食者にDHAを供給している」という仮説を検証するための基礎的研究を行う。本研究では電子顕微鏡観察と次世代シーケンス解析を用いて、ラビリンチュラ属が珪藻を捕食する過程の形態情報と遺伝情報の基礎的知見を提供し、海洋生態系におけるDHA供給経路について迫る。