研究課題
特別研究員奨励費
系外惑星系の地球型惑星観測が注目されており、惑星の検出には惑星系を覆う塵円盤の空間分布の理解が必要である。太陽系は、惑星間塵の太陽光散乱である黄道光の観測を通して塵の空間分布を探れる唯一の惑星系であるため、系外惑星系の構造を解き明かす糸口となる。赤外線天文衛星IRASやCOBEによる黄道光の全天輝度観測では、小惑星や彗星から放出された塵による空間的微細構造が確認され、観測結果に基づく塵モデルが構築されているが、既存モデルによる推定量は不定性が大きい。そこで本研究では、新たに可視域での全天輝度観測を行い、多波長データアーカイブと統合することで、より高精細な惑星間塵の統一モデルを構築する。